2015年6月20日、
第ゼロ回、先生のためのゲームプログラミング講座を開催しました。
ゲームをただ危険視して排除しようとするのではなく、子供たちの学びを刺激し、意欲を引き出す強力な味方としてこちら側に引き込む、そんなアプローチの出来る先生を増やしていく、というのが将来的な狙いですが、一先ずは「先生ゲーム作ったことあんで!」と言えるようになってもらって「先生スゲー!」のネタを増やしてもらえたらと思います。
会場は弊社オフィス。教員2名、一般2名の参加者をお迎えして、池田が講師役をつとめました。
開発環境にはenchant.jsをチョイス。
無料で使えて、ややこしいインストールとかも不要。作ったものが容易に公開できてpcはもちろんスマホやタブレットにも標準で対応、アプリ化もOK。なかなか良いでしょう?
スクラッチやプログラミンなどのグラフィカルなものも検討しましたが、作ったものがパソコンでしか見られないというのがネックで没となりました。やはりモバイルフレンドリーさは重要です。
【さぁ、新しい世界を生み出そう】
ゲームを作るのはデジタル空間に新しい世界を作り出す事、という事からお話を始めました。
そして、新しく生まれた世界にキャラクターを登場させ、移動させ、敵キャラの出現、キャラ同士の衝突判定、という具合に、ゲーム作りに必須の「素材」を次々に味見していきます。一通り体験を終えると、空っぽの空間だった所に、ちょっとしたゲームが出現している。と、そういう具合です。
参加者の半数が、そもそも普段そんなにパソコンを使わないという方だったので(そういう方にこそ是非チャレンジして欲しい!)、いわゆる「プログラミング以前」の所で苦労する場面もありましたが、その辺は想定内!安心の少人数制でもあり、まずまずスムーズな進行具合です。
【脳みそ連続フル回転の数時間】
むしろ想定外だったのは、皆さんから「良い質問」続出で、味見レベルでない掘り下げた説明や、予定外の練習問題をついつい加えてしまうケースが多かった事。
これが時間と参加者の脳ミソに大きな負担を掛ける結果となりました(笑)。
考えてみれば、これって、普段と違う頭の使い方を要求されるパズルを解き続けるようなもので、講座開始から数時間が経過する頃には、参加者の頭から立ち昇る白い煙が目に見えるようでした。
【集中力の限界?オリジナル制作には至らず…】
この「先生のためのゲームプログラミング講座」の重要な目標の一つが、「今日初めてプログラミングに触れた」という参加者に、オリジナル作品制作に挑んでもらう事でした。
…が、先述の通り、疲れ切った皆さんの頭脳は回線焼き切れ寸前(笑)。チョコやアメちゃんで糖分を緊急補給しても、充分な回復には至らず、そこそこ時間を残しつつ、新規制作は断念し、アイディア出しや意見交換を行うに止める事となりました。
んんん、無念。と、ほぞを噛んだのもつかの間、実際話し始めると、かなり具体的なアイディアも出てきて、今日学んだ内容でどこまで実現できるか、難しい部分は何処でどういう知識が追加で必要になりそうか、という所から、素材の入手元探しまで、かなり掘り下げた話となりました。次回はぜひそのアイディアを形に!というところでお時間終了。
終了後は、参加者・スタッフ・見学者で乾杯。疲れた頭をほぐしつつ和やかに過ごしました。
【制作物】
今回、参加者の皆さんにゼロから制作体験してもらったのは、以下のサンプルゲーム。モンスターを避けながらヒントを集めて、黒騎士が出す問題に答えます。
【正式開催へ向けて】
参加者の皆さんからも、いい勉強になったとのコメントをいただきましたが、一番勉強したのはやはり私(池田)だったのかも。
正式開催へ向け、参加者の集中力というリソース管理の重要性を、もっともっと強く意識して構成や進行を考えねばなりません。この第ゼロ回で、その為の重要なヒントと事例をたくさん得させて頂き、おかげさまで、かなり具体的にイメージ出来るようになりました。
詰め込みすぎは、今回に限らず私の悪い癖。最小限の知識とは何か、オプションとして準備しておくべきは何か、もっと突き詰めていきます。
参加して下さった皆さん、ありがとうございました^ ^
【参加者の感想より】
私でもできるんや!
ゲームを作るなんて、手が届かない別世界のことだと思っていました。
プログラミング初心者というだけでなく、ゲームをほとんどしたこともない私。
しかも、持参したMacBook Airも使いこなせず…。
皆さんのご迷惑になるのでは…と不安な気持ちでいっぱいでした。
でも、池田さんのわかりやすいインストラクションのおかげで、最後まで離脱せずにやり切ることができました。
ゲームのキャラクターが動き、会話したときには、本当に感動しました。(ゲームにはまったら、どうしましょう^^;)
1日だけの受講で、「ゲームを作ることができる」とは私は言えませんが、「ゲームを作ったことがある」と子どもの前で豪語することは、とりあえずできます。
子どもたちはきっと「先生、すげぇ‼︎」と言ってくれることでしょう。
【次回はお盆開催予定】
次回開催は現在日程調整中。8/15あるいは16となる予定です。決定次第こちらでも告知していきます。
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