大阪では8日遅れで放送なので、関東地方などでは既にしばらく前の話題かもしれませんが、昨日の「所さんの目がテン」でゲーム特集が組まれ、その中で、学習ゲームに関する話題が登場しました。
ドイツ語を初めて学ぶ学生2グループに、ドイツ語の単語を勉強してもらうのですが、一方のグループはベテラン先生の授業で、もう一方のグループはニンテンドーDSを使った学習ゲームで独習してもらい、終了後に「抜き打ちテスト」を実施。結果は・・・僕にとっては全くの予想通りでしたが、ゲーム独習グループの圧勝でした。(30点満点のテストで平均点で8点差)。
これは「くり返し回数」がものをいう暗記課題と、学習方法の相性を考えれば全く当然の結果です。番組内では「自ら操作しなければ全く先にすすまないゲーム」と「多少ぼんやりしていても進行していく授業」の違いが結果に影響していると指摘されており、これもまたもっともだと思います。
ただ、誤解があってはいけないと思うのは、これによって授業と学習ゲームの間で「優劣」が判定されたと考えてはいけないということです。
番組内の調査では「授業+ゲーム独習」というグループが存在しませんでしたが、このグループがあれば間違いなくこれが最も結果をだしたはずで、両者はセットで最大の効果をもたらすはずなのです。興味を引き出し・理解へ導くことに長けた授業と、主体的取り組みの促進と関心・集中の持続(単純作業に伴う苦痛の軽減)に長けたゲームは、互いの長所をいかしあえる名コンビになれるはずだからです。
今回のような比較のされかたでは、結局両者は「敵対」する関係と印象されてしまいそうなのがとても残念でした。