昨日の「「まなびあい」を勉強してきました(1)」の続きです。
「先生は教科書を読み上げることも、板書しながら説明することもありません。」と説明しましたが、もちろん先生が「何もしない」ワケではありません。先生は「クラスを見て」います。特定の児童をじっと見るのではなく、クラス全体を見ながら「きっかけ」を見落とさないよう構えています。初日ということで、ついつい普段手のかかる子に注目してしまいそうにもなりますが、がんばって「全体」を見て行きます。
数人の子供たちが課題をクリアしました。クリアし終えた子供たちは当然ながら自分の席でじっと座ったままです。そこへ先生が声をかけます「『みんなが出来る』のが目標だよ。自分だけ出来てもダメなんだよ。一人でも出来ないままだったら失敗だよ。」・・・すると、終わった子供たちの中から、周辺のまだ終わっていない子供に教えてあげようとする子供が現れます。そこですかさずその行為を賞賛します!!
これをきっかけに「僕(私)も先生にほめて欲しい(自分も誰かに教えてあげよう)」「はやく出来るようになって自分も教えてあげる側になりたい」の連鎖反応が教室に広がり始めます。その広がる様があまりに劇的なので、却ってにわかには信じられないような気持ちになってしまうほどでした。