Scratchでゲーム制作入門 – 4ブロックモグラ叩きの改造(2) –

こんにちは、まなゲー池田です。
前回「4ブロックモグラたたき」を改造して、制限時間や得点表示をつけました
今回はさらに、BGMと効果音を加えて完成させたいと思います。

Scratchではサウンドを鳴らすのもとても簡単

まずは効果音からやっていきます。
ネコさんスプライトの、「音」タブを開いてみると、すでに1つ音声が登録されています。
「ニャー」というやつですね。これはすぐにならしてみることができます。

「スクリプト」タブを開き、「音」パレットを開きます。

「〜の音を鳴らす」というブロックがあるので、これを既に組んであるブロック群に追加します。

ネコさんがクリックされたら、時間がまだ残っているかどうか確認して、残っていたら「ニャー」を鳴らす。という具合ですね。

これだけで、もう効果音については完成です。ゲームをスタートしてネコさんスプライトをクリックしてみましょう。音がつくとぐっと楽しさが増しますね。

たくさんある組み込みサウンドを使ってBGMをつけてみる

効果音がなるようになったので、次はBGMです。自前で用意したサウンドやネット上で公開されている音源をもらってきて使うこともできますが、今回はより手軽にScratchにあらかじめ用意されているBGM向けの音声ファイルを使ってみることにします。

「音」タブの中、「新しい音」という表示の下に、3つのアイコンが見つかるはずです。1番左のスピーカー型のアイコンを選択します。

すると、用意されているサウンドが一覧表示されます。順番に全部聞くのは大変なのでカテゴリで絞り込みます。今回はBGMに使いたいので「音楽のループ」カテゴリを選びます。

BGM向けのループサウンド(繰り返し再生した時に、終わりと最初がスムーズにつながるように作られたサウンド)がリストアップされました。いろいろ聴いてみて気にいる物を選んでください。

今回は「dance magic」を選択

スピーカー型アイコンをクリックすると表示が変わるので、それを確認してから、

画面右下の「OK」ボタンをクリック!!

「ニャー」の下に、「dance magic」が追加されましたね。

BGMの再生には「終わるまで〜の音を鳴らす」ブロック

BGMの再生専用に、新しく「旗がクリックされとき」を出して、新たなスクリプトを作ります。
「じかんが0まで繰り返す」を組み立てて、その中に「終わるまでdance magicの音を鳴らす」を入れてやります。

「終わるまで」が重要で、これを間違えて「dance magicの音を鳴らす」だけにしてしまうと、前の音がまだなり始めたばかりなのに、新たな再生を次々と始めてしまっておかしなことになってしまいます。

あとは、残り時間を減らしていくループの終わりに「すべての音を止める」ブロックを追加してやります。これで時間切れと同時にBGMの再生がストップします。

ということで、効果音とBGMもついて、モグラ叩き(ネコ叩き?)の完成です!!

キャラクターや背景を変えたり自作したりして、オリジナル作品に仕上げてもいいでしょう。

Scratchでゲーム制作入門 – 4ブロックモグラ叩きの改造(1) –

こんにちは、まなゲー池田です。
前回作成した「4ブロックモグラたたき」を改造して、もうちょっとゲームらしくしていきます。
今回追加したい要素は、この二つ。

  • 得点が表示されるようにしたい
  • 制限時間を設けたい

難しくなりそうですが、追加するブロックは全部で11個だけ。
しかも、その中にプログラミング学習上、超重要な要素が色々入っています。
早速やってみましょう。

「変数」を使って見る

得点や制限時間など、プレイ中に変化していくデータを扱うには「変数」というデータの入れ物が必要です。

「スクリプト」タブの「データ」パレットにある「変数を作る」ボタンをクリックします。

すると、変数作成用のウィンドウが開くので「てんすう」と入力して「OK」をクリック。

これで、変数「てんすう」が作成され、使用可能になります。
中に、数値や文字を入れたり、入れた数値を増やしたり減らしたりできます。

同じようにして、もう一つの変数「じかん」を作りましょう。

変数ができたら、早速使ってみましょう。次のことをします。

  • 得点を初期化する(ゲームスタート時に毎回0になるようにする)
  • ネコさんクリックで1点ずつ加算

これを実現するために2つのブロックを追加します。

同じようにして、「じかん」も初期化設定しましょう。
ゲームスタート時に10になるようにします。

これで、旗ボタンをクリックしてスタートすると、ネコさんをクリックするごとに、1点ずつ得点が入るようになったはずです。

「くり返し処理」に挑戦

制限時間が1秒ごとに減って、ゼロになるようにしていきましょう。
「制御」パレットを開いて、中から「〜まで繰り返す」ブロックを取り出します。
(画像にそのブロックが写っていませんね。すいません。もう少し下の方にあります。)

その他必要なブロックを「変数」パレットと「演算」パレットから取り出して、画像のように並べます。

これでスタートしてやると、ちゃんと残り時間が減っていきます。
しかし、「じかん」がゼロになっても、ネコさんをクリックして得点できてしまいます。
これではいけませんね・・・。

「分岐(もし〜なら)」を試してみる

ネコさんがクリックされた時に行う処理の方を改造して、
「じかん」がまだ残っていた時だけ、「てんすう」を増やすように変更します。

「制御」パレットから「もし〜なら」ブロックを取りだして、画像のように組み立てます。

はい!これで、制限時間付き、得点表示ありの「モグラ叩きゲーム」ができました!

あとは、BGMとクリック時の効果音ぐらい、つけてみましょうか。

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Scratchでゲーム制作入門 – ブロック4つでモグラ叩き –

こんにちは、まなゲー池田です。
まなゲーらんどの運営と並行して、僕が直接指導できる範囲に限って、小さなプログラミング教室「まなゲーらぼ」をやっています。

教室の子向けに、いろいろ考えたり作ったりするんですが、せっかくなので一部を記録・公開していこうと思います。

「俺(私)ゲーム作れる!」の為の「超簡単4ブロックゲーム」

今回は、とにかく初めてでもすぐにゲームっぽいものができてしまう「ブロック4つでモグラたたき」です。

はい。タイトル通り、必要なブロックはたったの4つ。超簡単ですね。
全く初めての子でも数分で作ってゲームらしきものを動かしてみることができます。

緑の旗ボタンをクリックしてスタートすると、ネコ君がステージの真ん中に配置されます。
(初めてやるときは、最初からネコ君真ん中にいるので、何も起こらない感じになります。)

で、ネコ君をクリックしてやると、その都度、ランダムな座標へと移動して、画面を飛び回ってくれます。

クリックするごとに移動します。

何てことないんですが、これだけでも結構「わーー」ってなって楽しいです。
スタートから動かしてみるまでの短さがScratchの真骨頂ですので、初めてやる子にはオススメです。
問題は、この時点で楽しくなっちゃって、次へなかなか進んでくれないことが、ままあることですかねw

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